結局、沖縄では断熱いるの?いるとしたらどのぐらいの性能が必要なの?
外皮平均熱貫流率(UA値)とは?
断熱性能を示す値の一つとして外皮平均熱貫流率(UA値)というものがあります。
UA値は、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。
つまり、熱損失の合計を外皮面積で除した値で、値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。
外皮平均熱貫流率(UA値)[W/㎡K]=建物が損失する熱量の合計[W/K]/外皮面積[㎡]
引用:https://jutaku.homeskun.com/syouene/h28kijun/gaihi_heikin_netsukanryuritsu.html
外皮平均熱貫流率(UA値)の省エネ基準について
では、沖縄では、どの程度のUA値があればよいのでしょうか?
国が定めた省エネ基準を確認すると?
なんと沖縄(8地域)は定められていません・・・
沖縄では断熱しないほうが省エネってこと????
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)とは?
ηAC値は、窓から直接侵入する日射による熱と、窓以外から日射の影響で熱伝導により侵入する熱を評価した、冷房期の指標です。
単位日射強度当たりの日射により建物内部で取得する熱量を冷房期間で平均し、外皮面積の合計で除した値です。
値が小さいほど住宅内に入る日射による熱量が少なく、冷房効果が高くなります。
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)=建物が取得する日射量の合計[W/(W/㎡)]/外皮面積[㎡]
引用:https://jutaku.homeskun.com/syouene/h28kijun/heikin_nissha_shutokuritsu.html
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)の省エネ基準について
沖縄では冷房を使用する期間が長く、人によっては暖房を使用しないため、省エネを考える上でUA値よりηAC値のほうが重要です。
では、沖縄では、どの程度のηAC値があればよいのでしょうか?
国が定めた省エネ基準を確認すると?
鹿児島や宮崎など(7地域)が2.7、福岡や熊本など(6地域)が2.8なのに対し、沖縄(8地域)は6.7(※3.2から改定があったようです。)
ん???
なぜに気温が高くて、日射も強そうな沖縄の基準値が高いんだ???
誰か知っている方がいらっしゃったら教えてください。
暫定的な個人的結論
そもそもなぜ断熱性能上げるのかというと
それは室内を快適な空間にするためなはずです。
快適な空間を維持するためには室温をできるだけ快適な温度で一定にする必要があり、かつコストを最小限にする必要があります。
室温を快適な温度に保つ手段として断熱材を用いて断熱性能を上げる方法とエアコンを用いて室温をコントロールする方法があります。
断熱性能を上げるには断熱材を施工するコストがかかり、エアコンを動かせばもちろん電気代というコストがかかります。
断熱性能を上げればエアコンにかかる電気代は減ります。
つまり断熱性能を上げるコスト(イニシャルコスト)とエアコンのコスト(ランニングコスト)のトータルコストを最も抑えられる断熱性能にしたほうが良いです。
自分では計算できないのでハウスメーカーや工務店、設計事務所を選ぶ際に計算できるところを選ぶようにしたいです。
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