前回は、
沖縄で必要なこれといった断熱性能の基準までたどり着けませんでしたが、今回はMXエンジニアリングの湊さんがシミュレーションしてくださったので備忘録として残しておきます
シミュレーションした間取りなど詳細はリンク先をご確認ください


結論から言うと
UA値0.46~0.87です
シミュレーションで気になったポイント
UA値 | エアコン台数 | 年間冷房費(円) | |
1 | 3.35 (無断熱) | 2 | 33,713 |
2 | 3.35 (無断熱) | 4 | データなし |
3 | 0.85 | 2 | 29,457 |
4 | 0.85 | 4 | 17,514 |
5 | 0.47 | 2 | データなし |
6 | 0.47 | 4 | 18,574 |
ケース3とケース4を比較すると、エアコン台数が2台と4台では、4台設置したほうが年間冷房費が11,943円も安くなります
これは素人ながらの推測ですが、エアコン2台だと余裕がなく、常にフルパワー近くで稼働しているからだと思われます
エアコン台数の効果を確認するためにケース1とケース2を比較してみたいのですが、ケース2はシミュレーションされていないようです
続いてケース1とケース3を比較すると無断熱に比べ年間冷房費は4,256円安くなりますが、個人的には断熱による省エネ効果は思ったほど感じられません。。。断熱のイニシャルコスト回収できるのか????
断熱の効果を詳しく検証するためにはケース2とケース4を比較してみたいのですが、ケース2のデータがないので断念
ケース2とケース4の年間冷房費の差が、ケース1とケース3を比較したときのようにあまりなければ断熱はあまり必要ないかもしれません
ケース4とケース5の差ですが、
UA値0.47いわゆるG2クラスまで断熱すると年間冷房費はUA値0.85と比較すると若干高くなっています
おそらくG2クラスまで断熱するとオーバーヒートが起こり、冷房期が増加するからなのかもしれません
もうひとつ気になる点は、ケース5とケース6との比較です
G2クラスまで断熱した場合、エアコンの冷房負荷は小さくなると思うので、もしかするとケース6より年間冷房費が下がる可能性があります
そうなった場合、エアコンの台数が半分になり、買い替えコストも半分になるため、検討する価値があると思います(例えばエアコン1台5万円、10年で買い替えした場合の30年間の買い替えコストは5×2×3=30万円)
まとめ
断熱性能について、おおよその目安が示されましたが、もう少し検討する余地はありそうです
また、シミュレーションは間取りや方角によっても大きく変わるので自分が家を建てる際は、ビルダーさんにシミュレーションしてもらって断熱性能を決めたいと思います
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